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私は子供の頃、それもかなり小さいある時から建築にあこがれを持ちました。
それは、ある衝撃的な出来事があってからです。
当時通っていた幼稚園にひとつのシンボル的な建物がありました。
2階建てだったと思います。
その建物の窓がない大きなコンクリートの打ち放しの外壁に、
小さな背中をペタリと付け、あごを上げて真上の空を見たところ、
白い雲が建物からゆっくり流れ出ていくような感じに見えました。
幼い私は建物が動いていると錯覚してしまいました。
それだけではなく、その建物が地球を動かしていると思い込んでいました。
その建物が地球を動かしている、
それは4才の子供には本当に衝撃的な出来事でした。
しかも自分だけが発見したんだと、
まるで映画の主人公にでもなったような気でいたのかと思います。
そんなことがきっかけで建築にあこがれたのでした。
今思えば些細な、しかも錯覚だらけの出来事でしたが、
それが私の人生を決めたのです。
建物が地球を動かしているというのは、小学生になりさすがに錯覚だったとわかりましたがトラウマのような経験は今でも鮮明に覚えています。
そんな経験から子供の頃は、
友人とは建物を見る目が少し違っていたのかもしれません。
子供の頃の住まいは、親の仕事柄転勤も多くアパート、マンション暮らしが多かったです。妹もいたので、与えてもらった空間は机ひとつと布団がひける分だけでした。そんな狭い部屋で、いつも大人になったら自分の家はこんな間取りの家に住みたいとか、自分の部屋はここで(自分の部屋だけかなり広かったです)とか、他にも学校にはこんな教室があってとか、当時通っていた水泳教室のプールの屋根がこんな風だったら?とか、ノートに書いていたものでした。狭い部屋でも、自分にとっては空想を広げられる好きな場所でした。
家は、誰にとってもいろいろな思い入れのある、特別な空間ではないでしょうか?
自分の価値観を持ち、自分の時間をすごす空間が必要になっているはずです。
日本の公共の建物は、我々納税者の税金を湯水のように使った為に、
大変すばらしい空間が沢山あります。
設計事務所に勤めながら、いつも思っていました。
そろそろ家も本当に心から安らげる空間であるべきではないか?
家族の価値観にあった豊かな空間に住んでもよいのではないか?と。
そして、
そのような家を建てられるのはやはり建築家と建てるのが最適だと思っています。
なぜなら、設計とは空間創りです。安全で快適な空間創りは当然で、建築士ならある程度誰でもできます。
しかし優れた設計つまり、安全快適でその上に、そこに住む人の心に安らぎや癒しをあたえ、ある時は感動する空間創りができるのは、設計を専門にしているプロ、つまり建築家の仕事です。
建築家は、その家族に合わせた豊かな生活の場を創るコーディネーターでもあるのです。さらに、そこに住む家族の代理人として、工事中も施工の現場を監理するのです。つまり、最近よく報道されている設計と施工を分離した第三者による現場監理もできるのです。ですから、欠陥住宅も考えにくいのです。
私が設計事務所に所属していた頃、建築家の建てる家は何か特別の人だけのもの、と思われているように感じていました。建築家となら賢く、良い家が建てられるのに、世間の人は知らないのかな?と・・・。建築家である設計事務所は住宅メーカーのように、営業マンを雇ったり、広告でPRしたりたりすることはしないのです。だから、特別なのでなく、知っている人だけが知っているという状態だったのです。
こうした想いから、自分が建築家と創る家の本当の良さを世間の人に知ってもらうことを仕事にすれば、多くの方に納得してもらい喜んでもらえるのではないか、と考えたのです。住宅という高い買い物であり、生活の基礎となる大切な空間を、しっかりとした設計のプロと堅実な施工のプロが一緒に創るお手伝いをできるのは本当にやりがいがあります。
最近の楽しみは、家を建てられたお施主様の新居で好きなお酒をよばれる事が増えたことです。そのせいか最近やや太り気味なので、ダイエットを始めました。自分自身はじめた仕事をしっかりできるよう健康にも気をつけて、本当の家創りで喜んでいただけるようがんばっていきます。
■ 経歴
1968年 京都市生まれ
会社勤めの父親の元、広島、高松、名古屋などで育つ。
京都建築専門学校卒業後
京都にて(株)望田建築事務所、(株)NEO建築事務所に所属
この間、住宅、医院、マンション、商業施設、寺院等の設計にたずさわる。
空間プロデュース事務所 DCCOを共宰
2004年 一級建築士事務所 有限会社グラン・ルーフ 設立
ドリカムパートナー京都運営開始








